2018年5月27日、大阪ザ・フェニックスホールにてパスカル・ドゥヴァイヨンピアノリサイタルが開催されました。
パスカル・ドゥヴァイヨンといえば指導者としても名高く、世界中の若手ピアニストが「レッスンを受けたい先生」として名を挙げる有名ピアニストであります。
もちろんチケットも完売となり、その後もたくさんのお問い合わせを頂きました。皆様、有難う御座いました。心より御礼申し上げます。
満員で迎えたリサイタル当日。パスカルさんの演奏を心待ちにしている観客で会場は埋め尽くされました。
今回のリサイタルでは、演奏前にその曲についての想いやその曲の説明を詳しくお話して下さいましたので、お客様もイメージを持ちながら聴くことが出来たのではないかと思います。大変聴きやすく、贅沢な内容でした。
パスカルさんはフランス語でお話をされており、同じピアニストである奥様が通訳をして下さいました。奥様は舞台上に上がられる事はなかったのですが、モデルのようでとてもお綺麗な方でした。そして息の合ったテンポ感で、会場にいる皆様にわかりやすい様に解説をして下さいました。
ベートーヴェン「月光」については、ベートーヴェンが‘自分は耳が聞こえない’と分かった年に作られた曲である事や、ショパンの幻想即興曲では、曲調が月光の終楽章に似ていることから真似をしたと思われたくなかった為、ショパンは楽譜にするつもりはなかった事、またバラード第1番ではその時代背景に戦争が起こっていた為、決して明るい曲ではない、その理由などを、パスカルさんでしか語れない貴重なお話をたくさん聞かせて下さいました。
そのお話の後に演奏を聴くと、今までとは違った観点から聴くことができ、とても興味深く勉強になりました。
アンコールが終わっても会場の拍手は続き、何度も舞台に出てお辞儀をされていたパスカルさん。その見事な演奏力とオーラに魅了された素敵なリサイタルとなりました。
最後に、「とても温かいお客様に迎えて頂き幸せでした」とパスカルさん。本当に素敵なお人柄で魅力溢れる偉大な方でした。
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モーツァルト : きらきら星変奏曲
ラヴェル : オンディーヌ
ベートーヴェン : ピアノソナタ「月光」
ショパン : バラード1番
幻想即興曲
アンダンテスピアナータと華麗なる大ポロネーズ
【アンコール】
ラヴェル : トッカータ
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