5月19日(日)小雨の降る中でしたが、沢山のお客様にご来場いただき、イリーナ・メジューエワさんのピアノリサイタルが開催されました。
チケットが早くに完売してしまい、お手元に届かなかった方は申し訳ございませんでした。
クラシックコンサートでは珍しく、ブルーの照明が照らされる中、ロイヤルブルーのドレスで登場されたイリーナ・メジューエワさん。
イリーナさんからどのようなピアノの音色が出てくるのだろうと、興味津々で会場は静まり返っていました。
緊張の第1曲目は、クープランの「葦」。
装飾音に彩られた優美なメロディーがフェニックスホールに響き渡りました。
中盤になると客席と一体感が増し、ベートーヴェン「ピアノソナタ」では、力強く一音一音に気持ちが入ったイリーナさんの演奏に会場は魅了され、ソナタ演奏後には「ブラボー」と客席から聞こえて来るほどでした。
会場にいる人にどのように聞こえているかという事を最も考え、リハーサルからその会場に合わせた音作りをされています。
常にお客様の目線で演奏をされているイリーナさん、小柄で清楚ですが、演奏は大変骨太。
アンコール前、「皆様真剣に聞いて頂きありがとうございました」と心のこもった一言が、お人柄の良さを演奏では感じていましたが、最後のお話で心にしみました。とお客様から沢山の感動の声を頂きました。
今回のピアノリサイタルで、イリーナさんのファンがまた増えたことは間違いないでしょう。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・ Program ・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【クープラン】 葦
【クープラン】 神秘のバリケード
【ラモー】 タンブーラン
【J.S.バッハ】 トッカータホ短調 BWV914
【ヘンデル】 調子のよい鍛冶屋
【ベートーヴェン】 ピアノ・ソナタ第8番 ハ短調 op.13 「悲愴」
【ショパン】 ノクターン 嬰ハ短調(遺作)
【ショパン】 幻想即興曲 op.66
【ショパン】 小犬のワルツ op.64-1
【ショパン】 ワルツ 嬰ハ短調 op.64-2
【ショパン】 英雄ポロネーズ op.53
【ドビュッシー】 亜麻色の髪の乙女
【ラヴェル】 ソナチネ
アンコール
【ショパン】 別れの曲
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