5月7日(日)、大阪ザ・フェニックスホールにてミハイル・カンディンスキーピアノリサイタルが開催されました。
2010年にご出演頂き大好評だった為、今回2度目のご出演となりました。
ミハイル・カンディンスキーといえば、「ラフマニノフ」でかなり有名ですが、今回はバッハからラフマニノフまで、幅広い年代の作品で構成された何とも贅沢なプログラムでした。
前半はバッハ、平均律クラヴィア第1巻より「前奏曲とフーガ」そしてベートーヴェンのピアノソナタ「ワルトシュタイン」。
ベートーヴェンは35分とかなりの大曲でしたが、ミハイルさんの世界観に圧倒されてしまうほど、会場のお客様は聞き入っておられました。
後半にはロマン派の華やかな曲が続きます。ショパン「ノクターン」は誰もが1度は聴いたことのある名曲。全体的にゆったりとなめらかに演奏されていました。大変美しかったです。
ショパンの名曲が3つ続き、パガニーニ・リスト「ラ・カンパネラ」が始まると会場の空気が変わりました。シーンと静まり返ったホールに高音の音色が響き渡り、ホール全体がミハイルさんの奏でる透明感のある美しい音色で包まれました。後半にいくにつれてダイナミックになり、とても迫力ある演奏でした。
次はいよいよラフマニノフ。演奏を聴いて思ったことは「ミハイルさんの演奏するラフマニノフは格別」です。
まるでラフマニノフが乗り移っているかのように感じられました。曲が始まった途端、鳥肌が立つほど美しい演奏でした。
曲を弾き終える度、立ち上がっては客席に向かい3度もお辞儀をしておられ、大変物腰の柔らかいミハイルさん。
アンコールでは、チャイコフスキー=プレトニュフ編曲「くるみ割り人形」よりアンダンテ・マエストーゾを演奏して下さいました。。どこか聞き覚えのある懐かしいメロディーで、非常に綺麗な曲でした。
全てのプログラムが終了し、客席からは溢れんばかりの拍手が鳴響きました。ミハイルさんの繊細で素敵なお人柄現れるリサイタルとなりました。
・・・・・・・・program・・・・・・・
【J.Sバッハ】
平均律クラヴィア第1巻より 第21番前奏曲とフーガ 変ロ長調
【ベートーヴェン】
ピアノソナタ 「ワルトシュタイン」Op.53
【ショパン】
ノクターン 変ホ長調 Op.9-2
エチュード 変イ長調 Op.10-10
マズルカ 嬰へ短調 Op.59-3
【メンデルスゾーン】
無言歌集より Op.30-6 「ヴェネツィアのゴンドラの歌」
【パガニーニ=リスト】
ラ・カンパネラ
【ラフマニノフ】
24のプレリュードより Op.23-6 Op.23-7
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