エレクトーンコンサート
2016.3.6
Photo by 田中大造
7名の豪華出演者が自身の代表曲&弾き続けたい曲を演奏!
満席の会場は開演前から期待が高まり、鷹野雅史と倉沢大樹による「The Brith Of A Band!」のオープニングで、ゴージャスなビッグバンドとオルガンによる華々しい幕開け!プレイヤー総勢7名による豪華共演の夜が始まった。
2年連続出演の中野正英は、CDや曲集でも人気の「Emotional high」をフュージョンサウンドで颯爽と駆け抜けた。「ボレロ~electro remix~」ではEDMを意識したシンセサウンドによる、キャッチーなリハモナイズの新解釈ボレロを披露。
続いて"STAGEAフィルハーモニー"鷹野雅史が登場。自身の熊野古道紀行を曲にした「曼茶羅」と"鑑賞感想文"と表現する「レ・ミゼラブル」で、観客の脳裏に映像が浮かぶような、壮大なオーケストラアレンジで観客を魅了した。
岩内佐織は、京都・祇園円山公園に一本の桜が月夜に舞い散る姿をイメージした幻想的な「桜月夜」、そして公演当日がCD発売日となった「未来のトビラ」を初披露。さまざまな旅立ちにエールを送るような、希望に満ちた作品だった。
そして倉沢大樹は、ピアノクインテットのラテンジャズ「リカード・ボサノバ」と、本邦初公開の「キャラバン」。ELS-02シリーズのトランペットやサックスも加えたハードなアフロキューバンで、熱いジャズナイトを繰り広げた。
5人目の尾野カオルは、2ndアルバム収録の「I Thought It Was You」でボコーダー的サウンドをフィーチャーしたカバーを、またコンピレーションアルバムのために書き下ろした「Quality Time」は、"ザ・尾野カオルサウンド"とも言われるダンサンブルなハウスナンバー。会場の手拍子とともに、クラブフロアが仕上がる。
次に高田和泉が登場。熱帯雨林マレーシアの空や、緑の中を走るハイウェイの情景を描いた「Road to The Sky」、続く「Horizon」ではアフリカの雄大な草原や大自然を表現し、色彩豊かなメロディーとサウンドで"和泉ワールド"を展開した。
そして大トリは窪田宏。ギターやオルガンをフィーチャーした超高速ビートの「Inspire」、ブラスセクションもキマったファンキーな「Real Spin Kick」と、見事な足さばきで会場をひとつに盛り上げた。
アンコールは窪田のソロでELS-02ボーカルサウンドをフィーチャーした「Vocalize」。全16曲のエレクトーンヒットパレードのフルコースを堪能し、観客は大満足な一夜だった。
Written by 中川深捺