エレクトーンコンサート
2014.3.2
前日からの雨も止み、少し和らいだ天気の中、6回目となる『愛の輪をつなげ』シリーズに満員の観客が開始の時を待っていた。
白の衣装で登場したのは高田和泉。郷愁の思いを馳せた「風の都」の澄んだピアノの旋律が、青や緑のステージの色とともに爽やかに広がる。続いて、新しい旅立ちへ「Glory Days」、マレーシア演奏ツアーの移動中の情景を曲にした「Road to the Sky」では清々しい風を届けた。
続いて、冴咲賢一が登場。穏やかな語りで、友愛、恋愛、赦す愛…さまざまな愛の形をこれからの未来に繋げたという「Memories of the future 〜未来の想い出〜」で、会場を温かい雰囲気に包み込む。
そして波止場のSEの中、窪田宏が登場。R&Bミディアムバラードの新曲「Endless Marvel」は窪田ならではのサウンドにヒップホップ色も加わりクール全開!もう1曲、「Blue Moon」はカルテットのジャズワルツ、圧巻のベースソロで魅せ、洗練された都会の愛を堪能。
ダンスビート&軽やかなシンセサウンドの「Trust My Star」で登場したのは加曽利康之。続く「Father's Eyes」ではたおやかさと懐かしさが父の目線と重なる想いを。そして、ふるさと秋田の国体テーマ曲「make IT real」では成功への前向きな姿、応援する人々の愛を多彩なサウンドで聴かせた。
ラストは安藤禎央。「HOPE」「木漏れ日の樹の下で」と大切なものと共に過ごす幸せな時間を存分に表現した。そしてゲストの土屋玲子(Vn.)が加わり、しなやかで伸びやかなバイオリンとともに「あぐり」「天上の光」で語り掛け合うような優しさや壮大に広がる光、そして音楽で通じあえる心で会場を満たした。
アンコールでは全員がステージに会した後、安藤&土屋の「あの日のように」で温かく柔らかな愛に包まれ、コンサートは終了した。出口で配られた"世界が永遠に平和でありますように"のメッセージ入りプログラムとともに。
Written by 中川深捺