エレクトーンコンサート
2012.3.4
開場ほどなく立ち見が出る超満員、観客のコンサートへの期待がうかがえる。
ステージは倉沢大樹のラテンジャズビックバンドでスタート。「今回は全曲書き下ろしです」の気合のMCの後、ピアニカフィーチャーのバラード等、観客は上質なジャズに酔いしれる。
そして窪田宏の登場。ジャズに精通する窪田×倉沢のDuoで「SO WHAT」。フリージャズ的に絡み合うイントロからクラブジャズへとなだれ込み、ふたりのベースでテーマのユニゾン、そしてアドリブのバトルは圧巻だ。
続いて窪田のダンサブルなステージへ。テクノやファンクが融合したナンバーをはじめ、これぞ窪田!のビートとサウンドに、ド派手な照明も加わり会場は一気にヒートアップ。
鷹野雅史は、ウィットに効いたMCの後、ストリングスオーケストラで一転鷹野ワールドへと移る。さらに『ハリー・ポッター』『スター・ウォーズ』からのメドレーは映画を2本観たような気分に。
そして安藤禎央とのDuoへ。鷹野×安藤合作の書き下ろし「FORWARD」には"いろいろなことがあっても前進していこう"というふたりの想いが込められた。脳裏にさまざまな情景が思い浮かぶ、そんな映像的で壮大な楽曲を披露。
トリの安藤は「サクラ」のさわやかなサウンドと桜の花の照明で、ひと足先に会場へ"春"を届け、エスニックな「風のゆくえ」、震災後の復興への希望も込めた「HOPE」で幕を閉じた。
…が、ここからが"DUO the best"の真骨頂。アンコールでは"じゃんけん"でDuoパートナーを選出(実は演出<笑>)。勝った倉沢が鷹野と組みビックバンドとオルガンのDuo、窪田×安藤Duoの"初タッグ"はシンセとエレキギターのアドリブ競演を繰り広げて終演した。
会場全体が4名の"個性"とその"化学反応"で彩られた、正に"DUO the best"を堪能した夜だった。