エレクトーンコンサート
2011.3.6
音楽には、スポーツとは異なり勝ち負けなどは存在しない。それでも、このコンサートを控えた4 人のトッププレイヤーの心のなかには、期するものがあったに違いない。"しのぎを削る"競演が待っていたのだから。
一番手、安藤禎央の登場で一気に女性ファンが上気する。ムービングライトを縦横無尽に駆使し別世界に誘う美しい照明と安藤の天上に駈け昇るような演奏。
冴咲賢一の舞台はまさに"蜜会"……。しかし、その怪しさとは裏腹に、美しくピュアなメロディーが胸を打つ。そして、富岡ヤスヤとの実験的な初共演が楽しかった。STAGEA を使いDJとしてリズムトラックを操るヤスヤにチャレンジ精神を見た。
そのヤスヤはお笑い&ロック担当を全うし、シャウトするボーカルなど、過激かつブルージーなパフォーマンスで熱狂させた。
トリはもちろん窪田宏。この人のライヴは常にかっこいいが、この夜は特別。書き下ろしの新曲に見る、その斬新さ、リズムのキレ、ほとばしる音楽の力に圧倒された。
アンコールでもベース担当の窪田のアレンジが冴え、ヤスヤの"ニワトリくん"が叫び、冴咲のオルガントーン、安藤のシンセサウンドでセッション。豪華な4人の共演!
ライヴは一期一会。4 人はもちろん、彼らを全力で支えたスタッフに感謝したい。