エレクトーンコンサート
1988.3.13
窪田×富岡の人気者ふたりの顔合わせ!大阪では、ほとんど初めて。先輩、後輩というだけでないふたりの絆は月エレでも特集したから覚えている人も多い筈。音はとにかく折り紙付きのふたり。それぞれが一部、二部を受け持って、窪田はProject 4と一緒と、大阪のファンには、たまらない一夜だった。それに、ふたりのシャベリが、まるで質のいい漫才みたいで、楽しい楽しい!皆、顔を上気させ、浪速の夜に歓声がこだました。
コンサートは二部構成。一部は富岡が7曲、二部は窪田&Project 4ourが12曲。
幕開きと同時に、まずふたりそろって「可愛いアイシャ」を。演奏の後はふたりで漫才。昔のアクジの暴露合戦だ。月エレで「お菓子を食べ合った仲」と特集した後、どっと甘い物が贈られてきたけど、あの「お菓子」発言は、実のところショッパイ菓子だった、と富岡。
とにかくいい先輩と後輩、人柄の良さが話の合い間にどんどん出てくる。ふたりの人気の秘密がわかるというもの。
演奏の方は、まず富岡がソロ演奏。オリジナルの「Wash Out」から「Truth」「エリナ・リグビー」、最近の十八番「AFRICA」「Somewhere」「Bomp Me」と、おしゃべりを交えながらの一時間。合い間に飛び出した、"誰でもマスターできるエレクトーン遊び"のコーナーでは、開場は大爆笑!エスニックな味付けのサウンドにも酔った。
二部は窪田&Project 4が切れ味鋭いサウンドをたて続けに披露。「China Junk」で一気にヒートアップし、2曲目には早くも新曲が・・・。「Association」「Falling in Love with Each Other」「Stillness of the Night」「Round Dance」「Casa bianka」etc・・・・・・。
最後には富岡も参加して大熱演、KXを駆る富岡に煽られるように、会場は熱気が充満し、アンコールの拍手も鳴り止まない。
窪田と富岡のとにかく息の合ったステージは、まるで長いこと一緒にツアーを回っている仲間のそれ。こんなステージがいつも見られたらいいな、と心の底から思わせる、大阪での一夜。皆本当に満足し切った顔で会場を後にしていったのが、とても印象的だった。
(月刊エレクトーンより)